「ピラティスのレッスン中、お腹より先に首が痛くなる…」
「インストラクターに『首の力を抜いて』と言われても、抜き方が分からない」
デスクワークでガチガチに固まった40代の首は、ピラティスの基本姿勢(Cカーブ)をとるだけで悲鳴を上げてしまいますよね。
そんな私が、見た目が完全に拷問器具なシャクティマットの「枕(ピロー)」に手を出してしまいました。
正直、「背中用のマットを丸めれば枕代わりになるでしょ?」と思っていました。
でも、実際に使ってみて痛感しました。
ピラティスのパフォーマンスを上げたいなら、この枕を買うべきだったんだと。
今回は、マットを丸めるだけでは届かなかった「首の深層」をほぐし、長年の頭痛薬生活と「ピラティス首痛」から私を救ってくれた、シャクティピローの魅力を徹底レビューします。
結論:マットを丸めるのは卒業!「専用ピロー」が最強
結論から言います。
もしあなたが「ピラティス中に首が辛い」「ストレートネックがつらい」と悩んでいるなら、マットを丸めて代用するのは今すぐやめてください。
なぜなら、マットとピローでは狙っている場所が全く違うからです。
それぞれの特徴を比較してみましょう。
| 特徴 | マット(背中用) | ピロー(首用) |
|---|---|---|
| 形状 | 平らで広い | カーブした山型 |
| 刺激 | 面で広く浅く | 点で深く食い込む |
| 狙い | 背中・腰全体 | 首の付け根・後頭部 |
マットは広い背中を「面」で刺激するように作られています。
これを無理やり丸めて首に当てても、反発力が強すぎて首が浮いてしまったり、逆に一点に力がかかりすぎて痛すぎたりして、リラックスできません。
一方で、専用ピローはどうでしょうか。
中のスポンジの硬さが絶妙で、首のカーブ(頸椎)に吸い付くようにフィットします。
この吸い付くようなフィット感があるからこそ、カチカチに固まった首の付け根(頭板状筋など)に針がグサリと届くのです。
ピラティスで重要な「首のアライメント(配置)」を整えるには、表面を撫でるだけでは足りません。
深層まで届く「専用の道具」が必要です。
背中とは違う?首への刺激は「初日から快感」
「でも、背中のマットであんなに痛かったのに、皮膚が薄い首なんて大丈夫?」
「血が出るんじゃない?」
そう思いますよね。
でも驚くことに、首への刺激は痛いよりも気持ちいいが勝つんです。
じわじわ温まる「お灸」のような感覚
背中は「燃えるような激痛」でしたが、首は最初から「痛気持ちいい」感覚です。
ピローに首を預けると、後頭部から首の付け根にかけて、無数の針がジワジワと食い込みます。
最初は「おっ、鋭いな」と感じますが、数秒後には感覚が変わります。
詰まっていた血管が拡張され、首全体がポカポカと温まってくるのです。
まるで、首にお灸を据えているような、深いリラックス感。
「ドクン、ドクン」という自分の脈動が聞こえるくらい、血流が良くなるのが分かります。
ピラティスのハンドレッド(腹筋運動)でガチガチになった首筋にとって、この強烈な刺激こそが求めていた救いでした。
自分で刺激を「微調整」できる
ピローの素晴らしい点は、頭を左右に振ることで、刺激したい場所を自分で探せることです。
首をゆっくり横に向けると、胸鎖乳突筋(耳の下から鎖骨に伸びる筋肉)に針が当たります。
「あ、そこそこ!レッスンで張ってたのはそこ!」
凝りの芯(トリガーポイント)を見つけたら、そこで動きを止めて深呼吸。
自分の頭の重さだけで指圧できるので、腕の力が全くいりません。
頭痛持ち40代が実感した3つの効果
ピローを使い始めてから、私の「不調まみれ」だった日常とピラティスライフが変わりました。
具体的にどんな変化があったのか、シェアします。
1. ピラティスの「Cカーブ」が楽になった
これが一番嬉しい変化です。
以前は上体を起こす(Cカーブ)だけで首がプルプルして痛かったのですが、ピローで首の後ろをほぐすようになってから、首の力が抜けるようになりました。
首の詰まりが取れると、顎が軽く引けるようになり、結果的にお腹に力が入りやすくなるんです。
「首じゃなくてお腹を使う」という意味が、ようやく体感として分かりました。
2. 「天気痛」が怖くなくなった
雨が降る前や、台風が近づくと必ず出ていた偏頭痛。
これが驚くほど減りました。
首の血流が良くなり、自律神経が整ったおかげかもしれません。
レッスンを「頭痛」でキャンセルすることがなくなったのも大きなメリットです。
3. 夕方の「目の奥のズキズキ」が消えた
PC作業の疲れ目からくる、目の奥の重い痛み。
これは「後頭下筋群」という、後頭部の生え際にある筋肉が凝り固まることで起こります。
ピローのカーブは、まさにこの場所にフィットするんです。
ここでグイグイほぐすと、視界がパッと明るくなる感覚があります。
寝る前だけじゃない!40代の「ながら活用術」
ピローはマットと違ってコンパクトなので、場所を選ばず使えます。
私がやっている「ながら美容」をご紹介します。
ソファで「テレビを見ながら」
ソファの肘置きや背もたれに置いて、寄りかかるだけ。
ドラマを見ながら、CM中に頭を左右に振って首筋をゴリゴリほぐすのが私の日課です。
こめかみや耳の上(側頭筋)を押し付けると、食いしばりで凝った顔の筋肉もほぐれ、小顔効果も期待できます。
デスクワークの「背もたれ」に
腰に当てれば腰痛対策に、背中に当てれば猫背対策になります。
マットよりも手軽に持ち運べるので、オフィスやリビングでサッと使えるのが魅力です。
仕事中に眠くなったら、首の後ろに当てて少し上を向くだけで、一瞬で目が覚めてリフレッシュできます。
まとめ:ピロー単体でも買う価値はある?
「マットとセットだと高いな…」と迷っているなら、まずはピロー単体(約8,000円)から始めるのも大いにアリです。
なぜなら、ピラティス初心者の悩みの多くは首から上に集中しているからです。
スマホ首、ストレートネック、そしてレッスン中の首の痛み。
これらを一網打尽にできると考えれば、マッサージ2回分の投資は決して高くありません。
むしろ、毎日使える専属のヘッドスパニストを雇うようなものです。
首の鉄板が溶けていくあの感覚、あなたも今夜から体験してみませんか?
次のピラティスのレッスンで、「あれ、今日なんか動きやすい!」と驚くはずです。
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