ピラティスを頑張っているのに、なぜかぽっこりお腹が凹まない…。それどころか、いつも腰が重だるい…。その不調、あなたの「反り腰」が原因かもしれません。私もそうでした。一日中デスクワークを終えると、腰がズーンと重く、お腹だけがぽっこり。整体通いを繰り返しても根本解決しなかった慢性的な腰痛に、もう諦めかけていました。
そんな私が、週一ピラティスで「反り腰」の根本原因に気づき、体を変えることができたんです!ピラティスを始める前の写真を見ると、お腹を突き出し、腰が過剰に反った立ち姿がよくわかります。この姿勢の歪みが、私の不調の根本原因だったのだと今では理解できます。
「反り腰って、本当にピラティスで改善するの?」そう疑問に思う方もいるかもしれません。
でも大丈夫です。この記事では、なぜピラティスが反り腰改善にこれほど効果的なのかを分かりやすく解説し、40代の私が実践した、反り腰を改善し、長年の悩みだったぽっこりお腹と腰痛から解放されるための具体的な方法を徹底解説します。体と向き合い、根本から変えたいあなたに、きっと役立つはずです!

反り腰とは?その原因と不調
まずは、あなたの腰で何が起きているのかを知りましょう。
「反り腰」とは、骨盤が前に傾き(骨盤前傾)、その結果として腰椎(腰の骨)が過剰に反ってしまっている状態を指します。本来、背骨には緩やかなS字カーブがありますが、反り腰の人はこのS字カーブが強くなりすぎているんです。
反り腰の主な原因
私の場合は長時間のデスクワークが続くようになった30代から自覚し始めました。コロナ禍以降、在宅勤務が増え、運動不足と座り仕事が続いたことが大きかったと思います。反り腰の主な原因は、以下のようなものが挙げられます。
- 股関節の前面(腸腰筋)の硬さ
座りっぱなしの生活でこの筋肉が縮こまり、骨盤を前に引っ張ってしまう。 - 腹筋(特に腹横筋)の弱さ
体幹を支える力が弱く、腰だけで体を支えようとしてしまう。 - お尻の筋肉の弱さ
お尻の筋肉が使えていないと、骨盤が不安定になりやすい。 - ヒールの高い靴
体のバランスを取るために、無意識に腰が反りやすくなる。
ぽっこりお腹と腰痛との関係
反り腰は、見た目の問題だけでなく、様々な不調を引き起こします。
ぽっこりお腹
骨盤が前傾することで、内臓が本来あるべき位置よりも前に押し出され、お腹だけがぽっこりと出てしまうんです。私の「ぽっこりお腹」は、単に脂肪がついているというより、内臓が下がってきているような状態でした。食事制限をしてもなかなか解消されず、特に下腹部が目立つのが悩みでした。
慢性的な腰痛
腰が常に反っている状態だと、腰の筋肉に過剰な負担がかかり続けます。私の場合は、長時間座っていると特にひどくなり、夕方には腰が重だるく感じ、ひどい時には仕事に集中できないほどの痛みを感じることもありました。整体に月に一度通っていましたが、根本的な解決には至らず、痛みがすぐにぶり返す繰り返しでした。
反り腰セルフチェック
「私も反り腰かも?」と思ったあなたへ。壁一つで簡単にできる、反り腰のセルフチェック方法をご紹介します。鏡で自分の立ち姿を見るだけでなく、この方法で客観的に確認してみましょう。
壁に背中をつけて立つ
かかと、お尻、肩甲骨、後頭部を壁につけます。
腰と壁の隙間を確認
この時、腰と壁の間に手のひらを差し込んでみてください。
- 手のひらがスッと入る、または握りこぶしが入るくらいの大きな隙間がある場合
反り腰の可能性が高いです。私の場合は、握りこぶしがすっぽり入るほどの隙間がありました。 - 手のひらが少し入る程度、またはほぼ隙間がない場合
理想的な背骨のS字カーブです。
このセルフチェックで「反り腰かも」と感じた方も、大丈夫です。ピラティスで正しい体の使い方を学ぶことで、改善へ向かうことができます。

なぜピラティスが反り腰に効くの?
反り腰を改善するために、なぜピラティスがこれほど効果的なのか?その理由は、ピラティスが体の根本的な歪みとインナーマッスルの弱さにアプローチするからです。
①体幹(インナーマッスル)を強化する
反り腰の最大の原因の一つは、お腹の深層部にある**腹横筋(ふくおうきん)**など、体幹を支えるインナーマッスルの弱さです。ピラティスでは、深い呼吸と共にこれらの筋肉を意識的に使うことで、コルセットのように体幹を安定させる力を養います。
私の感想
ピラティスを始めた当初、今まで使っていなかった腹筋(コア)に今までにない筋肉痛を感じました。これが「インナーマッスルに効いている」という最初の実感でした。体幹が強化されたことで、腰が正しい位置で支えられるようになり、長年悩みだった腰痛が軽減され、長時間座っていても以前のような重だるさを感じなくなりました。
②骨盤の傾きを修正する
ピラティスでは、「骨盤ニュートラルポジション」(骨盤が前にも後ろにも傾きすぎない、理想的な位置)を常に意識します。反り腰の人は骨盤が前傾しているため、ピラティスの動きを通して、この傾きを正しい位置に戻すことを繰り返し練習します。
私の感想
特に反り腰改善に効果を感じたのは、骨盤の傾きを意識する動き(ペルビックティルトやペルビックカール)です。腹筋を使って骨盤をコントロールする感覚を掴んだ時、「これだ!」と思いました。今まで眠っていた体幹の筋肉が目覚め、骨盤が正しい位置に修正されていくのが分かりました。
③姿勢と柔軟性の改善
ピラティスは、単に筋肉を鍛えるだけでなく、背骨の柔軟性や股関節の可動域を広げることにも重点を置いています。反り腰で硬くなった股関節の前面や、動きの悪くなった背骨をしなやかにすることで、体全体のバランスが整い、自然と正しい姿勢へと導かれます。
私の感想
ピラティスを2〜3ヶ月続けたあたりから、友人から「姿勢が良くなったね」と言われることが増えました。仰向けで寝るのが楽になり、腰が浮かなくなったのはもちろん、姿勢が改善されたことで、身長が2cm伸びたのは本当に驚きでした!これは、丸まっていた背骨がスッと伸びた証拠だと思います。
このように、ピラティスは反り腰の根本原因であるインナーマッスルの弱さや骨盤の歪みに直接アプローチし、姿勢全体を改善することで、ぽっこりお腹や腰痛の解消へと繋がる、まさに理想的なエクササイズなのです。
自宅でできる!反り腰改善3つの動き
ここからは、私が実際に「これは反り腰改善に効いた!」と実感した、自宅でできるピラティスの動きを3つご紹介します。一つ一つの動きをゆっくり丁寧に行い、呼吸と体幹を意識することが大切です。
①骨盤を学ぶ「ペルビックティルト」
この動きは、骨盤を前後に揺らし、凝り固まった腰周りをほぐしながら、骨盤を正しい位置に戻す感覚を養います。私が「反り腰」改善の鍵だと感じた、背骨を一つひとつしなやかに動かす感覚(スパイナルアーティキュレーション)を掴むための、まさに基本中の基本です。
方法
- 仰向けに寝て、両膝を立てます。足は腰幅に開き、かかとを少しお尻に近づけます。
- 息を吐きながら、おへその下の「骨盤底筋」をキュッと引き上げるように意識し、恥骨を天井に向けるように骨盤を後傾させます。この時、腰がマットに優しく触れるのを感じます。
- 息を吸いながら、骨盤を元のニュートラルポジション(腰とマットの間に自然なカーブがある状態)に戻します。
- これを10回繰り返します。
私のコツ
「お尻からシールを剥がすように」
息を吐きながら骨盤を後傾させ、腰をマットに近づける際、まるでお尻の方からシールを一枚ずつ剥がしていくように、ゆっくりと背骨をマットから持ち上げていくイメージを持つと、腰の力ではなく腹筋を使って動かす感覚を掴みやすいです。
膝は開かない
膝と膝の間にピラティスボールやクッションを挟むと、内もも(内転筋)への意識が高まり、骨盤が安定しやすくなります。膝が外に開かないように注意しましょう。
腰で上げない
お尻を高く上げようとして、腰の力で一気に持ち上げてしまうと、腰が反ってしまい逆効果になることがあります。お腹を薄く保ち、息を吐ききることを意識してください。

②体幹を鍛える「デッドバグ」
この動きの核心は、手足を動かしている間も体幹(コア)を完全に安定させ、腰が反らないようにキープすることです。私自身、この動きで「腰を反らせずに腹筋を使う」という感覚を養えました。
方法
- 仰向けに寝て、両膝を90度に曲げ、スネが床と平行になるように持ち上げます(テーブルトップ)。
両腕は天井にまっすぐ伸ばします。 - 息を吐きながら、対角線の手足(例:右腕と左足)をゆっくりと遠くに伸ばします。
腰がマットから浮かないよう、お腹を薄く保ち、腹筋で腰を支え続けます。 - 息を吸いながら、ゆっくりと手足を元の位置に戻します。
- 反対の手足も同様に行います。左右交互に10回繰り返します。
私のコツ
「腰をマットに押し付ける」意識
手足を遠くに伸ばす時、腰がマットから離れないように、常に腹筋を使って腰をマットに優しく押し付ける意識を持つことが重要です。
動きの大きさより安定性
まずは片足だけ、あるいは片手だけを動かすことから始め、体幹を安定させる感覚を掴みましょう。手足を下ろしすぎたり、勢いをつけたりして腰が反ってしまうのが初心者がつまずきやすいポイントです。動きの大きさよりも、腰をマットに安定させることを最優先してください。
③股関節を解放「ニーリング・ヒップフレクサーストレッチ」
反り腰の原因の一つは、座りっぱなしの生活で硬くなってしまった股関節の前面(腸腰筋)です。このストレッチで、股関節を効果的に伸ばし、骨盤の傾きを改善します。
方法
- 片膝立ちの姿勢になります。
前の足は膝が90度、後ろ足の膝はマットにつけます。 - 上半身はまっすぐに保ち、おへそを背骨に引き寄せるようにお腹に軽く力を入れます。
- 息を吐きながら、骨盤を少し後傾させる(お尻を少し丸めるように)意識を持ちながら、ゆっくりと前の足に体重をかけていきます。
後ろ足の付け根が心地よく伸びるのを感じます。 - 20〜30秒キープし、息を吸いながらゆっくりと元の位置に戻ります。
- 反対側も同様に行います。
私のコツ
「お尻を丸める」意識
骨盤を後傾させる(お尻を少し丸めるように)意識を持つことで、股関節の前面がより効果的にストレッチされます。上半身を前に倒しすぎて、腰が反ってしまうのはNGです。
体重をかける方向
体重を前にかけるのではなく、骨盤を少しだけ「前に押し出す」ような意識で行うと、股関節の伸びを深く感じられます。
日常でできる反り腰改善の注意点
ピラティスの効果を最大限に引き出し、反り腰を根本から改善するためには、日常生活での意識も非常に重要です。せっかく身につけた正しい体の使い方を、日常生活で無駄にしないようにしましょう。
正しい座り方
長時間のデスクワークが反り腰の原因の一つである私にとって、座り方は特に意識すべきポイントでした。
- 深く座る:椅子の奥まで深く座り、背もたれに背中を預けます。
- 骨盤を立てる:骨盤が後ろに倒れたり、前に傾きすぎたりしないように、坐骨(お尻の下の硬い骨)を意識して座ると、自然と骨盤が立ちます。
- 足裏を床につける:足裏全体が床にしっかりついているか確認し、膝の角度は90度を意識します。
正しい立ち方
自分の立ち姿を鏡でチェックする習慣をつけるのもおすすめです。
- 壁を活用:セルフチェックで使ったように、壁に背中をつけて立ち、腰と壁の隙間が手のひら一枚分程度になるように意識します。
- お腹を引き上げる:お腹を突き出すのではなく、おへそを背骨に引き寄せるように、軽く腹筋を引き締める意識を持ちましょう。
- 重心は足裏全体:かかとや指先に重心が偏らず、足裏全体で地面を捉えるように立ちます。
寝る時の工夫
仰向けで寝ると腰が浮いてしまう私のような反り腰の方は、寝る時の姿勢も大切ですし、実際に私も実践しています。
膝の下にクッション:膝の下にクッションや丸めたタオルを置くと、腰の反りが和らぎ、腰への負担を軽減できます。
反り腰改善を助けるグッズ
反り腰改善の道のりをさらにサポートしてくれる、おすすめのグッズをご紹介します。私が実際に使用したり、ピラティス仲間が愛用していたりするアイテムは、自宅でのケアを強力に後押ししてくれます。
おすすめグッズ | 使い方 | 期待できる効果 |
骨盤サポートチェア | デスクワーク中に使用 | 座っている間の骨盤の傾きを補正 |
ストレッチポール® | 寝る前に背骨を整える | 背骨のアライメントをリセットする |
ピラティスボール | エクササイズの補助に | インナーマッスルの意識を高める |
骨盤サポートチェア
長時間のデスクワークが続くと、つい姿勢が悪くなりがちですよね。骨盤サポートチェアは、座っている間に骨盤が後ろに倒れたり、前に傾きすぎたりするのを防ぎ、正しいポジションをキープする手助けをしてくれます。
私は、これを使い始めてから、夕方の腰の重だるさが軽減されたのを感じました。座るだけで自然と背筋が伸び、ピラティスで意識する「骨盤を立てる感覚」が日常生活でも身につきやすくなります。
ストレッチポール®(フォームローラー)
これは私の必須アイテムです。一日の終わりに背中や太ももの下に置いてコロコロと転がすことで、まるで人の手でマッサージされているような心地よい刺激があり、背骨周りの緊張がリセットされて腰が楽になる感覚があります。
特に、仰向けで背中の下に置いてゆっくり体を揺らすと、胸が開き、反り腰の原因となる巻き肩や猫背の改善にも繋がります。初心者の方は、表面が硬すぎず、指で押して少し凹むくらいの柔らかさのものから始めると良いでしょう。
ピラティスボール
直径20〜25cm程度の小さなボールですが、エクササイズの補助として非常に役立ちます。
私が特に効果を感じるのは、ペルビックカールやブリッジの際に膝の間に挟む使い方です。ボールを軽く押しつぶすように意識することで、内ももの筋肉(内転筋)が働き、骨盤が安定しやすくなるのを実感できます。
また、仰向けで腰の下に置くと、骨盤のニュートラルポジションを意識しやすくなり、腰が浮いてしまう反り腰の方には特におすすめです。
ピラティスで理想の姿勢を手に入れる
反り腰改善は、一朝一夕にはいきません。しかし、週一回のピラティスと、日常生活での少しの意識、そして適切なグッズのサポートがあれば、必ず変われます。私が長年の腰痛とぽっこりお腹から解放されたように、あなたの体もきっと応えてくれます。
ピラティスで体の中心から整えることで、反り腰が改善され、ぽっこりお腹がスッキリし、慢性的な腰痛からも解放されます。そして何より、堂々と胸を張って歩ける、自信に満ちた美しい姿勢を手に入れることができるでしょう。
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2025/10/2