夏が近づき、ショーウィンドウに素敵なノースリーブのワンピースが並ぶ季節。
「今年こそ着たい!」と思って試着室に入ったものの、鏡に映った自分の姿に愕然としたことはありませんか?
「脇の下から、何かがムニュッとはみ出ている…」
あわててカーディガンを羽織って隠そうとしていませんか?
実はその「隠す」行為こそが、脇肉をさらに巨大化させる原因かもしれません。
40代の脇肉は、単なる「太った脂肪」ではありません。
長年の姿勢の崩れによって、本来バストにあるべきお肉が、脇へ「家出」して居座っている状態なのです。
今回は、ファッションで誤魔化すのをやめ、ピラティスで脇肉を「元の位置」に戻して消滅させる方法をご紹介します。
残酷な真実:その脇肉、揉んでも消えません
エステやマッサージで脇をゴリゴリ揉んでいませんか?
残念ながら、それだけでは脇肉は消えません。
なぜなら、脇肉の正体は「行き場を失った迷子のお肉」だからです。
40代になると、以下の3つの要素が重なり、お肉が脇へ雪崩のように移動します。
- 巻き肩(猫背):肩が内に入り、背中や胸の肉が脇へ押し出される。
- 筋肉の衰え:肉を支える「大胸筋」や「広背筋」がサボり、重力に負ける。
- リンパの閉鎖:姿勢不良で脇が潰れ、老廃物が溜まって脂肪化する。
つまり、「姿勢」というダムが決壊してお肉が漏れ出している状態です。
食事制限で体重を減らしても、このダム(姿勢)を修復しない限り、脇肉だけはしぶとく残り続けるのです。
隠すと悪化する?「カーディガン」の罠
「恥ずかしいから」と、ノースリーブの上に何かを羽織るのが習慣になっていませんか?
実はこれが危険です。
脇を隠す服は、肩周りの緊張感を失わせ、さらに巻き肩を加速させます。
また、服の摩擦で脇の皮膚が黒ずんだり、硬くなったりする原因にも。
根本解決するには、「隠す」のではなく、ピラティスで「肉を収納するスペース(正しい骨格)」を取り戻すしかありません。
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脂肪を燃やすのではなく、「脇の筋肉を使って、お肉を本来の位置(胸や背中)に引き戻す」ための動きを厳選しました。
1. スパインツイスト(雑巾絞りで引き締め)
背骨をねじる動きで、脇の下から脇腹にかけての筋肉を目覚めさせます。
やり方
- 座って脚を前に伸ばし、背筋をまっすぐ立てます(骨盤を立てる)。
- 両腕を肩の高さで横に広げます(肩はリラックス)。
- 息を吸って背骨を伸ばし、吐きながら上半身をゆっくり右へねじります。
- ポイント:腕だけでいかず、脇の下から雑巾を絞るイメージで!
- 左右交互に10回行います。
2. アームサークル(肩甲骨はがし)
巻き肩でへばりついた肩甲骨を剥がし、お肉が背中へ戻るルートを作ります。
やり方
- 座ったまま、または立って背筋を伸ばします。
- 両腕を肩の高さに上げ、指先で遠くの空気をなぞるように大きな円を描きます。
- ポイント:「ゴリゴリ」という音は老廃物のサイン。痛くない範囲で大きく回しましょう。
- 前回し、後ろ回し各10回。
3. サイドプランク・モディファイ(脇肉直撃)
これが最強です。脇の下の筋肉(前鋸筋)で体重を支えることで、たるんだ皮膚と筋肉を強力に引き締めます。
やり方
- 横向きになり、肘を肩の真下につきます。
膝は90度に曲げて床につけます。 - 息を吐きながら、脇の下の力を使って腰を床から持ち上げます。
- 頭から膝までが一直線になるラインでキープ。
- 10秒キープ×3回。反対側も同様に。
ピラティス以外でやるべき「ブラの着け方」
運動と同時に、毎日つけるブラジャーの着け方を見直すだけで、脇肉は変わります。
ポイントは「お肉の引越し」です。
トイレのたびに「入れ込み」をする
朝一度着けただけでは、動くたびにお肉は脇へ逃げていきます。
トイレに行くたびに、前傾姿勢になって背中と脇のお肉をカップの中へ「よいしょ」とかき集めてください。
これを習慣にするだけで、お肉が「ここはバストなんだ」と覚え始めます。
サイズの見直し
「楽だから」と緩いブラをつけていると、お肉はどんどん雪崩を起こします。
40代は体型が変わる時期。一度プロに採寸してもらい、脇高設計のブラに変えるのも有効な手段です。
まとめ:今年の夏は堂々と腕を出そう
脇肉の原因は、太ったからではなく「姿勢」と「筋肉のサボり」にあります。
これらを正しく修正できれば、ノースリーブも怖くありません。
ただ、長年の「巻き肩」や「猫背」の癖は、自分一人ではなかなか気づけないもの。
「このポーズ、脇に効いてるのかな?首が痛い気がする…」
そう感じたら、自己流で悪化させる前に、一度プロのインストラクターに姿勢を見てもらうことをおすすめします。
オンラインレッスンなら、自宅にいながら「○○さん、肩が上がってますよ〜」と修正してもらえるので、最短ルートで「脱・ハミ肉」が叶いますよ。
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