「最近、ピラティスってよく聞くけど、何だか難しそう…」
「始める前に、何を知っておけばいいんだろう?」
体が疲れているのに、運動する気力が湧かない。昔より体型が崩れてきた気がする…。そんな40代のあなた、ピラティスに興味はあっても、一歩を踏み出せずにいませんか?私もそうでした。
SNSで見るキラキラした芸能人の姿と、近所の地味なスタジオのギャップに戸惑い、「体幹」「インナーマッスル」という言葉が難しそうで、自分には無理だと思っていました。ピラティスにはマットもマシンもあるし、パーソナルもグループもある。情報が多すぎて「何から調べていいか分からない」と正直混乱していました。
でも、大丈夫!この記事では、ピラティス超初心者だった私が「もっと早く知りたかった!」と心から思う、始める前の3つの準備を徹底解説します。

ピラティスとは?
「ヨガとどう違うの?」とよく聞かれるピラティス。その「本当の意味」を知ることで、あなたのモチベーションは大きく変わります。
①起源はリハビリ
ピラティスは、元々ドイツ人のジョセフ・H・ピラティス氏が負傷した兵士のリハビリのために開発したエクササイズです。このため、激しい動きはほとんどなく、関節に負荷がかかりすぎる心配がないため、怪我のリスクを抑えて運動できます。
②最大の狙いは「コア」強化
ピラティスの大きな狙いは、コア(体幹)を効率よく鍛え、背骨や骨盤を安定させることです。コアとは、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群など、身体の深層部にある筋肉群を指します。これにより姿勢改善、腰痛や肩こりの予防・改善に繋がります。
③正しい呼吸法(胸式呼吸)の基礎
ピラティスでは、交感神経を活性化させる作用がある胸式呼吸を採用します。筋肉に適度な緊張感を与えながらリフレッシュする効果があります。
- 呼吸を止めないこと:
動きに集中すると呼吸を止めてしまいがちですが、呼吸を止めると筋肉が緊張し、効果が十分に発揮されません。
呼吸を止めないことが最重要です。 - お腹を引き締める:
息を吸う時も吐く時も、お腹が膨らまないよう、お腹に力を入れて引き締めた状態を保ちます(腹横筋や骨盤底筋を意識)。 - 肋骨を広げる:
息を吸うときは、胸が風船のように前後左右に広がるイメージで鼻から吸い込みます。
吐くときは、吸うとき以上の時間をかけて口から細く長く吐き切り、広がった肋骨が元に戻るように意識します。
始める前に知る3つのこと
私がピラティスを始める前に「これを知っていれば、もっとスムーズに始められたのに!」と後悔した、大切な3つのポイントをご紹介します。
①即効性だけを求めない
「すぐに痩せる」のではなく、「姿勢改善と自己肯定感」への転換が大切です。ピラティスは筋肥大ではなく、機能性や姿勢改善を重視する運動です。すぐに劇的な体重減少を期待するのではなく、「体重よりも先に姿勢が良くなる」という変化に目を向けましょう。
実際、私も最初は体重がなかなか減らず不安でしたが、猫背が自然と良くなり、体全体のバランスが整っていくのを感じた時、これこそが求めていた変化だ!と確信しました。
創始者の「10回で気分が良くなり、20回で見た目が変わり、30回ですべてが変わる」という言葉を目安に、まずは最低でも10回は継続する目標を立てましょう。週1回でも継続すれば、徐々に効果を実感し、メンタルも前向きになるため、「人生が変わった」と感じる人もいるはずです。
②完璧を目指さない
「比べる相手は昨日の自分」という心構えが、継続の秘訣です。他人と比べて焦る必要はありません。「深く考えすぎず感じることに集中する」ことが大切ですす。
グループレッスンなどで周りの参加者と比べて焦ったり、「正しくできていない」と不安を感じたりすることは、継続を妨げる大きな心理的要因となります。インストラクターは「皆と同じ動きをすることが正解ではない」と考えており、型にはめすぎないことを大事にしています。
私もレッスン中に、「深く考えすぎず、自分の身体がどう感じているかに集中する」ことを意識していました。
「完璧なポーズを取ろうとせず、呼吸と身体の動きに意識を集中する」ことで、他人との比較で落ち込むこともなくなりました。
インストラクター自身も完璧な人間ではないため、「失敗してもいい、ダメなときもある」と完璧さを求める気持ちを手放すことが、居心地よくリラックスできる空間につながると感じています。
③インストラクターとの相性
「最高の先生を見極める」ことが継続に繋がります。体験レッスンを活用し、自分に合った先生を見つけましょう。
私が「この先生なら信頼できる」と感じたのは、私の身体の不調に対して「ここはこうだからこうなのかもね」と詳しく原因を教えてくれた時です。
私の小指側に体重がかかる癖を見抜き、「それがO脚の原因かも」と具体的な改善策を一緒に考えてくれました。
優しくてリラックスできる雰囲気を作ってくれるだけでなく、私の「学び方のタイプ」に合わせて指導を変えてくれる先生は、本当に信頼できます。逆に、以前「先生の意図が全く伝わってこない」と感じ、置いてけぼりになった経験もあります。
最低限必要な準備リスト
「よし、始めてみよう!」そう決めたあなたのために、自宅でピラティスを始めるのに最低限必要なアイテムを表形式でご紹介します。
アイテム | 理由と選び方 | 私のおすすめ |
ピラティスマット | 体を保護し、滑りにくくするため。 厚みと素材がポイント。 | 厚さ10mm以上のTPE素材マット |
動きやすいウェア | 動きを妨げず、体型カバーもできるもの。 | ユニクロ エアリズムフレアレギンス |
水分補給ボトル | レッスン中の水分補給は必須。 おしゃれなボトルでモチベUP。 | 軽量ステンレスボトル |
これだけは買って正解だった!たった一つのアイテム
私がピラティスを始めるために「これだけは、最初に買って正解だった」と感じた、たった一つのアイテムは、ピラティスマットです。
自宅でピラティスをする上で欠かせない道具として、第一に購入を検討するべきものです。
硬い床面での背骨の痛みやケガのリスクを最小限に抑えるため、厚さがあるもの(8mm以上、できれば10mm〜15mm程度)を選ぶことが大切です。
滑りにくいTPE素材で、折りたたみ式だと収納や持ち運びにも便利ですよ。

動きやすいウェアの選び方(私の場合)
ピラティスウェアは、ヨガウェアとは異なり、動きやすさと体のラインの確認を特に重視して選ぶ必要があります。
私が選んだのは、ユニクロのエアリズムフレアレギンスです。比較的手頃な価格帯でありながら、エアリズムシリーズは快適にレッスンを受けられるコスパ最強のウェアだと思います。柔らかい素材感でスタイルがよく見えるのが気に入っています。
もしおしゃれも楽しみたいなら、LEANY(レニー)のような淡く可愛い色味のプチプラブランドや、XEXYMIX(ゼクシィミックス)のような韓国発のおしゃれなブランドもおすすめです。
選ぶ際のポイントは、伸縮性があり動きやすい素材、吸湿速乾性・通気性の高い素材であること。
そして、インストラクターが正しい姿勢や動作を確認しやすいため、身体のラインがわかる適度なフィット感があるものを選びましょう。
ファスナーやボタン、フードなどの装飾は、仰向けやうつ伏せの際に身体に当たって痛みの原因になるので避けた方が無難です。
水分補給ボトル(私が重視したこと)
ピラティスやホットヨガでは水分補給が非常に重要です。
私はレッスン中も深い呼吸と動きで汗をかくので、常温の水を十分に補給できるよう、500ml〜1L程度の軽量ステンレスボトルを持ち歩いています。
軽量で耐久性があるものがおすすめですよ。適切に水分補給することで、血行促進やむくみ解消にも繋がる効果が期待できます。
私のおすすめスタート方法
「まずは何から始めたらいいの?」というあなたへ。初心者でも安心して始められる、私のおすすめのスタート方法をご紹介します。
①自宅で動画レッスン
ピラティスには大きく分けて「マットピラティス」と「マシンピラティス」があります。
マットピラティスは自重(自分の体重)を負荷にするため、比較的費用が安く、自宅でも気軽に練習でき、継続しやすいのが魅力です。YouTube動画やオンラインピラティスサービスを活用し、気軽に始めることができます。
ただし、初心者が自己流で行うと、正しい動きができず効果が得られないだけでなく、姿勢が歪んだり、怪我をしたりするリスクがあるため、一度はインストラクターの指導を受けて基本的な動きを確認することが強く推奨されます。
SOELU(ソエル)
国内最大級のオンラインフィットネスサービスで、ヨガのイメージが強いですが本格的なピラティスレッスンも提供しています。
ライブレッスンでは、インストラクターから直接指導を受けられる「ポーズチェック枠」があり、自宅でも正しいフォームを意識しやすいです。
「ビギナーピラティス」や「体が硬い人のためのストレッチ」といった初心者向けのレッスンが豊富なのも安心です。100円でお試しできる30日間トライアルキャンペーンも魅力です。
LEAN BODY(リーンボディ)
動画見放題のサービスで、ピラティス以外にもヨガ、ダンス、HIITなど豊富なジャンルがあります。
年間プランなら月額980円からとコスパが非常に高く、2週間の無料体験も提供されています。エンタメ性が高いので、楽しく運動を続けたい方におすすめです。
②体験レッスンへGO!
初心者が早く効果を実感したいなら、マシンピラティスから始めるのがおすすめです。専用マシン(リフォーマーなど)が動きをサポートし、負荷を調整できるため、筋力が少ない方でも正しいフォームを維持しやすく、怪我のリスクも低いからです。
多くのスタジオでは体験レッスンを実施しているので、まずはこれを活用し、インストラクターとの相性や通いやすさも確認しましょう。

zen place pilates(ゼンプレイス ピラティス)
インストラクターの質が高く、基礎からしっかり学べる大手専門スタジオです。講師を「エデュケーター(身体の教育者)」と呼び、レッスン中も一人ひとりの身体の状態をしっかりと見て、正しい身体の使い方になるよう丁寧に指導してくれます。
マットとマシンの両方を体験できるスタジオも多いので、自分に合ったスタイルを見つけやすいでしょう。全国に117店舗とアクセスも便利です。
ELEMENT(エレメント)
1回30分から受けられるパーソナルマシンピラティス専門店で、短時間で集中して指導を受けられます。
忙しい人や運動が苦手な人でも継続しやすく、ウェア・シューズ無料で手ぶらで通えるのも嬉しいポイントです。仕事帰りなどにも気軽に立ち寄れます。
Rintosull(リントスル)
ホットヨガのLAVAが運営するスタジオで、マシンピラティスとホットヨガを組み合わせたレッスンを提供しています。
女性専用で、初心者向けの非常にリーズナブルなキャンペーンが展開されることが多いのも魅力。初心者でも始めやすい雰囲気が特徴です。
CLUB PILATES(クラブピラティス)
世界最大級の1000店舗以上で愛されるマシンピラティスのグループレッスン専門スタジオです。アメリカ発の科学的アプローチが特徴で、初心者から上級者まで幅広く対応できる多彩なプログラムと、最大12名のグループレッスンを提供しています。
まとめ
ピラティスは、単なる運動ではなく、心と体を見つめ直す時間です。始める前の準備をしっかりすることで、あなたはもっと楽しく、長く続けられるはず。
年齢や体力レベルに関わらず誰でも始められるエクササイズなので、ぜひ、これらのアドバイスを参考に、無理なく楽しいピラティスライフを始めてみてくださいね。さあ、今日から新しい自分に出会う一歩を踏み出しましょう!