グループレッスンの最中、前の人の「ダウンドッグ(お尻を上げるポーズ)」を見て、血の気が引いたことはありませんか?
伸びきったレギンスの生地越しに、下着の柄や色がくっきりと透けて見えている…。
「もしかして、私の後ろの人も今、同じものを見ているんじゃ…?」
一度そう思うと、恥ずかしさで動きに集中できなくなりますよね。
実はレギンスの「透け問題」は、生地の厚さだけが原因ではありません。
今回は、なぜ安物のレギンスは透けるのかというメカニズムと、絶対に買うべき「鉄壁の透けないレギンス」、そして中に履くインナーの正解について徹底解説します。
結論:透ける原因は「密度」と「サイズ」
まず、残酷な現実をお伝えします。
「黒いレギンスだから大丈夫」は大きな間違いです。
なぜなら、レギンスが透ける主な原因は「色」ではなく、以下の3つの要素が重なった時に起こるからです。
1. 生地の「編み密度」が低い
安価なレギンスは、コストを抑えるために糸の本数を減らして編まれています。
平置きの状態では黒く見えても、履いて生地が伸びた瞬間に編み目の「隙間」が広がり、そこから光が通過して肌や下着が丸見えになるのです。
特にネットで買った数千円のレギンスは、この「密度不足」による透けが起きやすい傾向にあります。
2. サイズが小さすぎる
「着圧で細く見せたい」と、無理して小さめのサイズを履いていませんか?
生地が限界まで引き伸ばされると、どんなに良いレギンスでも編み目が開いてしまいます。
特にヒップや太もも周りは、動きによってボリュームが出やすい部分です。
そのテンションに対して生地の面積が足りないと、スクワットや前屈をした瞬間に悲劇が起こります。
3. 光源(照明)の罠
「家の鏡では大丈夫だったのに!」
これは、家の照明(拡散光)と、スタジオの強いLED照明(直線光)の違いです。
スタジオのダウンライトは非常に強く、生地の隙間を容赦なく貫通します。
自宅でのチェックが甘いと、現場で恥をかくことになるのです。
恐怖!あなたのレギンスは大丈夫?自宅チェック法
スタジオで恥をかく前に、今すぐ自宅でできる「透けチェック」を行いましょう。
以下の3つの方法で、手持ちのウェアを確認してみてください。
- スマホライト・テスト
部屋を少し暗くし、脱いだ状態のレギンスの裏側(お尻部分)からスマホのライトを当ててみてください。
光がそのまま漏れてくるなら、スタジオでも間違いなく透けます。 - 自然光+スクワット撮影
あえて白い下着を履き、窓際(自然光が当たる場所)で深くスクワットをした後ろ姿を、スマホのタイマーや動画で撮影します。
お尻のトップ部分が伸びて、白く透けていないか確認しましょう。 - 開脚チェック
あぐらをかいたり開脚をした時に、股関節周りの生地が薄くなっていないか鏡でチェックします。
ここは意外と盲点で、薄くなっていると肌色が透けて見えてしまいます。
投資価値あり!絶対に透けない2大ブランド
「もう絶対に透けたくない!」
「レッスン中にウェアを気にするのは嫌だ!」
そんなあなたに、私が実際に着用して「これは鉄壁だ」と確信した、自信を持っておすすめするレギンスを2つご紹介します。
【本命】lululemon(ルルレモン)Align Pant
ピラティス界のエルメスとも言われる、誰もが憧れる最高峰ブランドです。
中でも「Align(アライン)」シリーズは別格です。
「Nulu™」という独自素材は、極細糸を超高密度で編んでいるため、バターのように柔らかいのに、深くスクワットをしても全く透けません。
お値段は張りますが(1万円〜)、3年履いても型崩れしない耐久性と、何より「絶対に透けない」という安心感は投資する価値があります。
- 透けない理由:
極細糸の高密度編みで、伸ばしても隙間ができない。 - おすすめサイズ:
締め付けがないので、普段Mサイズならサイズ4(S〜M相当)か6(M〜L相当)がおすすめ。
ゆったりめを選んでもズレ落ちません。 - 買い方:
楽天にも公式ショップや並行輸入があるので、ポイントでお得に買えます。
【コスパ】XEXYMIX(ゼクシィミックス)Black Label
「ルルレモンは高すぎる…」という方には、韓国No.1ブランドのゼクシィミックスがおすすめです。
特に「ブラックラベル」シリーズは、高密度ダブルニット構造で厚みがしっかりあり、淡い色でも透けにくいです。
価格はルルレモンの半額以下(3000円〜4000円台)なので、洗い替え用に複数枚持っておくのに最適です。
こちらは着圧がしっかりあるので、お尻や太もものお肉をキュッと引き締めたい人にも向いています。
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意外な盲点!「インナー(下着)」の正解は?
レギンスと同じくらい重要なのが、中に履くショーツ選びです。
普通のパンツを履いていては、どんなに良いレギンスでもゴムの段差(パンティライン)が出てしまい、お尻が4つに割れて見えてしまいます。
初心者に推奨する「正解」を3つ提案します。
| 種類 | 透け防止 | ライン | 難易度 |
|---|---|---|---|
| A.シームレス | ○(色による) | ◎ | 易しい |
| B.Tバック | ◎ | ◎ | 中〜高 |
| C.吸水ショーツ | ◎ | ○ | 易しい |
A. シームレスショーツ(ベージュ)
最も無難で快適なのがコレです。
ユニクロなどで手軽に買える縫い目のないパンツですが、色は絶対に「ベージュ(肌色)」を選んでください。
黒いレギンスだから黒いパンツでいいや、と思いがちですが、生地が伸びて光が当たった時、黒い下着は意外とシルエットが浮き出ます。
肌と同化するベージュなら、万が一レギンスが薄くなっても、下着の存在を消すことができます。
B. Tバック(ソング)
ラインも透けも最強なのは、やはりTバックです。
「食い込みが気になる…」という方も多いですが、ピラティス中は動きに集中しているので意外と気になりません。
お尻の形を丸く綺麗に見せたいなら、勇気を出してデビューするのもアリです。
C. スポーツ用吸水ショーツ
「汗染みや、力を入れた時のちょっとした尿漏れも心配…」という方には、吸水ショーツがおすすめです。
少し厚みは出ますが、フィット感が高く、安心感は抜群です。
黒などの濃い色を選べば、透け防止にもなります。
まとめ
- 淡色レギンス → ベージュ一択
- 濃色レギンス → 黒でもOKだがベージュが無難
- 白やパステル系レギンスは特に注意。
黒ショーツは必ず透けます。
初心者の疑問を解決!Q&Aコーナー
最後に、ピラティスを始める方が誰にも聞けずに悩んでいる「下着の疑問」にお答えします。
Q1. レギンスの下は「直履き(ノーパン)」でもいいですか?
A. 基本的にはショーツを履きましょう。
海外では直履きの方もいますが、日本のスタジオでは衛生面やエチケットの観点から、ショーツの着用が一般的です。
また、多くのレギンスにはクロッチ(股布)がついていますが、直履き前提で作られていないものも多いため、摩擦トラブルを防ぐためにもインナーの着用をおすすめします。
Q2. ユニクロのレギンスやインナーはどうですか?
A. インナーは優秀!レギンスは種類によります。
【インナー】
ユニクロの「エアリズムウルトラシームレスショーツ」は、安くてラインが出ないのでピラティスにも最適です。
ベージュを選べば間違いありません。
【レギンス】
「エアリズム」素材のレギンスは薄手で涼しいですが、その分透けやすい傾向があります
部屋着としては優秀ですが、スタジオで使う場合は、必ず事前に「スマホライト・テスト」をして確認することをおすすめします。
まとめ:ウェアへの投資は「安心代」
ピラティスは自分自身の体と向き合い、集中する大切な時間です。
「透けてないかな…」とモジモジしながらレッスンを受けるのは、時間もお金ももったいないですよね。
1,000円のペラペラのレギンスで恥をかくリスクを負うより、少し高くても信頼できるブランドのウェアを1枚持っておく。
それはただの贅沢ではなく、大人の女性としてのマナーであり、安心してピラティスを楽しむための「必要経費」です。
次回のレッスンからは、鉄壁のレギンスとベージュのインナーで、自信を持ってお尻を上げてくださいね!
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