「ピラティスを始めて、体を変えたい!」
そう決意したあなたが、次に直面するのがこの疑問ではないでしょうか。
「よく聞く『マシンピラティス』と『マットピラティス』って、何が違うの?」
「運動が苦手な私でも続けられるのは、どっちなんだろう?」
私も最初は、その違いが全く分かりませんでした。
特にマシンピラティスは、なんだか難しそうで、おしゃれでスリムな人がやるもの、という高い敷居を感じていたんです。
この記事では、そんな過去の私が両方を体験して気づいた、それぞれのリアルな感想と、40代のピラティス初心者にとって、どちらが「理想の自分」への近道なのか、その結論を正直にお話しします。
マシンとマットの基本的な違い
まず、それぞれの特徴を比較表で見てみましょう。
難易度や効果の現れ方に、明確な違いがあることが分かります。
項目 | マシンピラティス | マットピラティス |
難易度 | マシンが補助(初心者向け) | 自重で調整(実は難しい) |
主な効果 | 部位集中・姿勢矯正 | 全体の筋力・バランス |
費用目安 | やや高め | 比較的リーズナブル |
おすすめの人 | 運動が苦手な人、早く効果を実感したい人 | 自宅でも続けたい人、ある程度運動経験がある人 |
マットピラティスの深掘り解説
多くの人が最初に触れるのが、マットの上で行うマットピラティスかもしれません。一見すると、ヨガのようにも見え、手軽に始められそうな印象ですよね。
マットのメリット
手軽さと機能的な強さ
一番のメリットは、やはりその手軽さです。
マット一枚あれば、自宅でも、旅行先でも、どこでも実践できます。
スタジオに通えない日でも自宅で復習しやすく、費用も比較的リーズナブルなので、「まずは始めてみよう」という最初の一歩には最適です。
また、自分の体重(自重)だけを使って体をコントロールするため、日常生活の動きに直結する「機能的な筋力」が養われるという大きなメリットもあります。
自分の体の重さを支え、バランスを取る力は、美しい立ち姿や歩き方に繋がっていきます。
マットの注意点
自己流になりやすい難しさ
しかし、運動が苦手な初心者だった私にとっては、この「自重だけで行う」という点が、非常に高い難易度に感じられました。
先生の動きを真似しているつもりでも、正しい筋肉を使えているかどうかが分かりにくいのです。「本当にこれで合ってる?」「腰が痛い気がする…」と感じても、何が間違っているのかを自分で修正するのは至難の業。
特に、体を支えるインナーマッスルが弱い初心者の場合、無意識に首や肩といった、楽な部分の筋肉を使ってしまいがちです。これでは、狙った効果が得られないばかりか、体を痛めてしまうリスクさえあります。
「全然効いてる感じがしない…」と感じ、効果を実感しにくいまま挫折してしまう可能性も、正直なところ高いと言えるでしょう。
マシンピラティスの深掘り解説
一方、体験前は「アスリートがやるもの」「器具が難しそう」と、少し怖ささえ感じていたマシンピラティス。その実態は、初心者にこそ優しい、驚きの連続でした。
マシンのメリット
的確なサポートと驚きの効果
一番の感動は、専用マシン(リフォーマーなど)が、正しい姿勢や動きを徹底的にサポートしてくれる点です。
マシンには「スプリング」と呼ばれるバネがついており、これが魔法のような役割を果たします。動きによっては、スプリングが体を支える補助となり、自分の力だけでは難しい動きもスムーズに行わせてくれます。
逆に、スプリングが適度な「抵抗(負荷)」となり、普段意識しづらいインナーマッスルに「ここに力を入れて!」と的確に教えてくれるのです。
自分の力だけでは伸ばせない所まで筋肉が心地よく伸び、狙った場所にピンポイントで効いているのがはっきりと分かる。
運動が苦手な私でも、フォームが崩れにくいので、むしろマットより簡単に感じたくらいです。
マシンの注意点
費用と場所の制約
もちろん、デメリットもあります。それは費用と場所の制約です。
マシンを置くスペースや専門のインストラクターが必要なため、レッスン料はマットピラティスよりも高額になる傾向があります。また、「自宅でちょっと復習」というわけにはいかず、必ずスタジオに通う必要があります。
【体験談】
マットで感じた挫折とマシンでの感動
私のリアルな体験をお話しします。
最初にマットピラティスを体験した時、私は「これなら家でもできるし、安くていいな」と思っていました。
しかし、レッスンが進むにつれて、「本当にこれで合ってる?」という不安が常に付きまといました。
先生からは「お腹の奥を意識して!」と言われるのですが、その「お腹の奥」がどこなのか、全く分からないのです。
結果、数回で「私には向いてないかも…」と諦めかけてしまいました。
その後、勇気を出してマシンピラティスの体験レッスンへ。リフォーマーというベッドのようなマシンに横になると、インストラクターの方が「このスプリングの力で、脚が軽く感じますよ」と。
その言葉通り、脚を上げる動きが驚くほどスムーズにできたのです。
そして、「今、お腹の横に力が入っているの、分かりますか?」と聞かれ、人生で初めて「ああ、ここがインナーマッスルか!」と実感できました。この「分かる!」という感動が、私のピラティスへの意識を180度変えてくれました。
そして何より、体の変化が目に見えて現れるスピードに驚きました。
- ウエスト周りが明らかに引き締まった
- 猫背だった姿勢が改善され、背中の贅肉が取れてきた
- 周りから「痩せた?」と言われるようになった
10回通った頃には、長年の悩みだった肩こりや腰痛もほぼゼロに。
私にとって、マシンピラティスは「人生が変わった」と感じるほどの体験でした。
40代初心者への結論
ここまで両方の体験談をお話ししてきましたが、もし40代で運動が苦手な友人から「どちらから始めるべき?」と相談されたら。
私は、迷わず「絶対にマシンピラティスから」と答えます。
一番の理由は、運動が苦手な方にとって、最初に「正しい体の使い方」と「効いている感覚」を覚えることが、成功への一番の近道だからです。
自己流になりがちなマットと違い、マシンが正しいフォームへ導いてくれるので、無理なく、安全に、そして確実に効果を実感できます。
目に見える効果は、何よりのモチベーションになりますよね。
ピラティスの創始者も「10回で気分が良くなり、20回で見た目が変わり、30回ですべてが変わる」と言っていますが、その言葉通りの変化を実感しやすいのは、間違いなくマシンピラティスです。
まとめ
費用は少し高いかもしれません。
でも、それは「正しい体の使い方」と「続けるためのモチベーション」を手に入れるための、最高の自己投資だと私は思います。
多くのスタジオで、マシンピラティスの体験レッスンが用意されています。
「難しそう」という食わず嫌いをやめて、ぜひ一度、その驚きの効果と心地よさを体感してみてください。
きっと、あなたの体と心が、今まで感じたことのない喜びに満たされるはずです。