咳やくしゃみをした瞬間、急いで走った時に「ヒヤッ」…。
40代を過ぎてから、誰にも言えない尿もれの悩みを、一人で抱え込んでいませんか?
私もそうでした。リモートワーク中にトイレを我慢していた時、突然くしゃみをした瞬間の、あの「ヒヤッ」とした感覚。
「自宅でよかった…」と心から安堵したのと同時に、「もしこれが外出先だったら」と思うと、ぞっとしました。
年齢のせいだと諦めかけていた、このデリケートな問題。
実は、ピラティスで根本から改善できるかもしれません。
この記事では、40代の私がピラティスで尿もれ改善に取り組んだ体験談を交えながら、
これらを徹底解説します。
40代の「ヒヤッ」は私だけ?尿もれの原因
なぜ、40代になると尿もれの悩みが増えるのでしょうか。
その最大の原因は、骨盤底筋(こつばんていきん)のゆるみです。
骨盤底筋とは、骨盤の下にハンモックのように広がり、膀胱や子宮などを下から支えている重要な筋肉群です。
出産や加齢、運動不足によってこの筋肉が衰えると、尿道を締める力が弱まり、ふとした瞬間(腹圧がかかった時)に尿もれを引き起こしやすくなります。
決してあなただけではありません。多くの40代女性が直面する悩みなんです。
なぜピラティス?(膣トレとの違い)
尿もれ対策といえば「膣トレ」も有名ですよね。
では、なぜわざわざ「ピラティス」なのでしょうか?
それは、ピラティスが骨盤底筋だけを単体で鍛えないからです。
- 膣トレ: 骨盤底筋(膣)を「締める・緩める」を繰り返すトレーニング。
- ピラティス: 骨盤底筋と連動するインナーマッスル(腹横筋や多裂筋など)を「呼吸」と共に鍛える。
体験
私も最初、膣トレを試しました。でも「今、締まってる?」と感覚が掴めず続きませんでした。
ピラティスは、「息を吐きながらお腹を薄くし、骨盤底筋を引き上げる」というように、お腹全体(体幹)と一緒に動かします。
このおかげで、「あ、今、連動して使えてる!」という感覚が掴みやすかったんです。
体幹全体で支える力がつくので、内臓が正しい位置に戻り、姿勢改善にも繋がりました。
効果はいつから?(週何回が目安?)
これが一番知りたいことですよね。
結論から言うと、即効性はありませんが、続ければ変化を感じられます。
私の体験
- 私の場合、週1回のスタジオレッスンと、週2〜3回の自宅での自主練(1回10分程度)を続けました。
- 1ヶ月後: 骨盤底筋を「意識して締める」感覚が分かるようになりました。
- 3ヶ月後: くしゃみや咳の瞬間に、無意識にキュッと力が入るように。「ヒヤッ」の回数が劇的に減りました。
一般的な目安:ピラティスの創始者は「10回で気分が良くなり、20回で見た目が変わり、30回ですべてが変わる」という言葉を残しています。
- 尿もれ改善の目安としては、週2〜3回のペースで最低2〜3ヶ月は継続してほしい、というのが多くの専門家の意見です。
- まずは「3ヶ月後の変化」を目標に、焦らず続けることが大切です。
悪化させない!ピラティスの注意点(デメリット)
「自己流でやったら、逆に腰を痛めた」
「尿もれが悪化した気がする…」
これは、ピラティスにおける最悪のケースです。
骨盤底筋はデリケートな部分。間違ったやり方は逆効果になります。
1. 息を止めて、力みすぎる
一番やりがちなNGです。
締めることに集中しすぎて呼吸を止めると、腹圧が高まりすぎて骨盤底筋に過度な負担がかかります。
必ず「息を吐きながら」力を入れるようにしてください。
2. 反り腰で動いてしまう
ペルビックカール(お尻上げ)などで腰をグイッと反らせると、骨盤底筋は使われず、腰痛の原因になります。
お腹の力(腹横筋)で骨盤を支える意識が不可欠です。
3. すでに痛みがある場合は医師に相談
もし「じっとしていても下腹部が痛む」「ヘルニアや坐骨神経痛と診断されている」という場合は、自己判断は危険です。
必ず先に医師や理学療法士に相談し、運動の許可を得てください。
自宅でできる骨盤底筋トレ3選
私が最初に取り組んだ、骨盤底筋を「意識する」ための3つの基本的な動きを解説します。
悪化させないコツも一緒に確認してください。
① 骨盤底筋の収縮(感覚を掴む)
全ての基本となる、骨盤底筋を「締める・緩める」感覚を掴む練習です。
正しい方法
- 仰向けに寝て、両膝を立てます。足は腰幅に開き、リラックスします。
- 息を吐きながら、膣や肛門をきゅっと締め、おへその方へ引き上げるように意識します。
- 息を吸いながら、ゆっくりと力を緩めます。
- これを10回ほど繰り返します。
悪化させないコツ(NG)
- お尻や内ももに力が入ってしまう:
骨盤底筋だけでなく、周りの大きな筋肉に力が入ってしまいがちです。 - 呼吸を止めてしまう:
締めることに集中するあまり、呼吸が止まりやすいです。
効果の実感
私も最初は、どこに力を入れればいいのか全く分かりませんでした。しかし、インストラクターの下からグッと筋肉を押し上げるようにというアドバイスでイメージが一変。
息を吐きながら、お腹の奥の方をきゅーっと引き上げるような、今まで感じたことのない感覚があったんです。これが骨盤底筋か!と開眼した瞬間でした。
② ペルビックカール(連動させる)
仰向けでお尻を持ち上げる動き。骨盤底筋と腹筋、お尻の筋肉を連動させます。
正しい方法
- 仰向けになり、両膝を立てます。足は腰幅に開きます。
- 息を吐きながら、骨盤を後傾させ(おへそを顔の方へ)、お尻から順番に背骨を一つずつ床から持ち上げます。
- 肩から膝までが一直線になったら、息を吸って準備します。
- 息を吐きながら、今度は胸の後ろから順番に、背骨を一つずつゆっくりと床に下ろしていきます。
- これを5〜8回繰り返します。
悪化させないコツ(NG)
- 腰を反らせてしまう:
お尻を高く上げようとして、腰の力で一気に持ち上げてしまいます。 - 反動を使ってしまう:
勢いで持ち上げたり、ドスンとお尻を落としたりします。
効果の実感
この動きにピラティスボールを内ももに挟んで行うと、骨盤周りがしっかりと整い、腹筋下部が働きやすくなる感覚が得られます。
おへその内側がグッと熱くなる感覚を味わうことができ、骨盤底筋への意識がさらに高まりました。
③ ニーリング・サイドベンド(体幹で支える)
膝立ちで体側を伸ばす動き。骨盤の安定性を高めながら、体幹を強化します。
正しい方法
- 膝立ちになり、片方の脚を真横に伸ばします。
- 伸ばした脚側の手を太ももに置き、反対側の腕を天井に伸ばします。
- 息を吐きながら、上半身を伸ばした脚の方向にゆっくりと倒します。
- 体側が心地よく伸びるのを感じながら、数回呼吸します。
- 息を吸いながら、ゆっくりと元の位置に戻ります。
悪化させないコツ(NG)
- お尻が後ろに引けてしまう:
体を支えようとして、お尻が引けてしまいがちです。 - 体が前に倒れてしまう:
真横に倒す意識が重要です。
効果の実感
この動きは、骨盤を安定させる意識がないと、体がグラグラしてしまいます。
お腹に力を入れ、骨盤を正面に固定することで、初めて体幹で体を支えながら、体側を伸ばすという、ピラティスならではの心地よい感覚を掴むことができました。
正しいフォームを身につける近道は?
正直に言うと、これらの動きを最初から完璧にやるのは非常に難しいです。
私も「今、使えてる?」と不安なまま続けていました。
自己流で悪化させるリスクを考えると、一度プロの指導を受けるのが最短の近道です。
「でも、スタジオで『尿もれが悩みで』なんて言いにくい…」
わかります。だからこそ、自宅でこっそり始められるオンラインピラティスがおすすめです。
おすすめスタジオ
おすすめ:SOELU(ソエル)
- 「ポーズチェック枠」で予約すれば、インストラクターがあなたのフォームを直接指導してくれます。
- 「骨盤底筋トレーニング」など、悩みに特化したレッスンも豊富です。
- 何より30日間100円で試せるので、スタジオ体験(数千円)より圧倒的に低コストで始められます。
おすすめ:LEAN BODY(リーンボディ)
- ビデオレッスン見放題なので、自分の好きな時間に何度でも練習できます。
- 「骨盤底筋を鍛える」専門プログラムもあり、2週間無料で試せます。
効果を高めるおすすめグッズ
トレーニングと並行して「安心」を手に入れることも大切です。
| おすすめグッズ | 使い方 | 期待できる効果 |
| ピラティスボール | 内ももに挟んでエクササイズ | 骨盤底筋の意識を高める(感覚が掴みやすい) |
| 吸水ショーツ | 日常生活で使用 | 万が一の時も安心、心の余裕を生む |
| 骨盤矯正クッション | デスクワーク中に使用 | 座っている間の骨盤の歪みを補正 |
ピラティスボールで感覚を掴む!
私が特に助かったのがピラティスボールです。ペルビックカールで内ももに挟むと、骨盤が安定し、骨盤底筋を締める感覚が10倍分かりやすくなりました。
吸水ショーツで不安を解消
吸水ショーツは、心の安定剤です。「もしも」の不安があると、運動を楽しめませんよね。これを履いてから、外出が怖くなくなり、ピラティスにもより集中できました。
まとめ:自信を取り戻そう
ピラティスを始めて、私が最も驚いた変化は、レッスン中にくしゃみが出そうになった時、無意識にお腹に力が入って、大丈夫だった時の安心感でした。
以前は「ヒヤッ」としていた瞬間を、自分の力でコントロールできたことに、大きな自信を持つことができました。
尿もれは、決して恥ずかしいことではありません。
40代の多くの女性が抱える、共通の悩みです。
年齢のせいだと諦める前に、ピラティスで自分の体と向き合い、骨盤底筋を鍛え直してみませんか?
「ヒヤッ」としない、快適な毎日を一緒に手に入れましょう。
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